niftyが通信速度の制御を開始します。
規制の制御開始日は、2017年7月5日です。
対象サービスは、以下のとおりです。
- 「@nifty光」
- 「@nifty with ドコモ光」
- 「@nifty光 プロバイダーコース」
- 「@nifty光ライフ with フレッツ」
- 「@nifty光 with フレッツ」
- 「Bフレッツコース」
- 「Bフレッツスペシャルコース」
- 「フレッツ・ADSLコース」
- 「フレッツ・ADSLスペシャルコース」
- 「フレッツ・ISDN」
モバイル通信以外の全ての通信サービスが対象のようです。
では、具体的にどのような規制内容なのでしょうか。
目次
2017年7月から始まるnifty 速度規制内容
niftyの公式に以下の記載があります。
「@nifty接続サービス」の通信品質向上のための取り組みについて
お客様が利用する通信設備において通信経路が混雑した場合、同じ設備を利用しているお客様のうち、著しく通信量が多いお客様から順に、通信速度を一時的に制御する取り組みを実施します
この文章の中の「同じ設備を利用しているお客様」は、端的に言うと近所に住んでいる方です。
光回線の場合、1本の光ケーブルでNTTから自宅までつながっているわけではありません。
自宅近くの電柱から、光ファイバーが8分岐され繋がっています。
この8分岐された近所の家は、niftyの言う「同じ設備を利用しているお客様」です。
光回線が遅くなる仕組み
分岐され共有利用されている光回線
光回線が遅くなるということは、どういったことがあると遅くなるのでしょうか。
まず基本として、光回線は1Gbpsnの高速回線と謳っていますが、1世帯1Gbps使えるわけではありません。
1Gbpsを8分岐、共有して利用しています。
上記図では、8世帯のうち、2世帯が著しく通信量が多い状態です。
1世帯が300Mbpsを専有、もう1世帯が500Mbps専有。
この状態では、他の6世帯は残り200Mbpsを分け合って通信することになってしまいます。
遅くなる理由は、上記理由一つではありませんが、近所の方が通信量を多く利用している場合、極端に遅くなる原因の一つとなります。
NTT局内設置の機器「加入者網終端装置」の混雑
もう一つの原因として、NTT局内に設置されている機器「加入者網終端装置(CTU)」の混雑があります。
NTT系の光回線「フレッツ光」「ドコモ光」などは、自宅からNTT局内、そしてプロバイダの順に接続されます。
加入者網終端装置は、NTT局内の部分に設置されており、通常の接続方式(IPv4)である場合、必ず接続される機器です。
加入者網終端装置の問題点
- 加入者網終端装置1台の捌けるトラフィック(通信量)は、一定量の制限がある
- 一定量を超える(混雑状態)に陥ると、極端な速度低下に落ちる
上記の問題を避けるためには、加入者網終端装置の増設が必要です。
しかし、加入者網終端装置の増設はNTTしか増設することが出来ません。
プロバイダによっての増設は一切認めていないのです。
その上、NTTの増設基準は通信量ではなく、接続数(PPPoE セッション数)によって決まります。
つまり、加入者網終端装置が処理出来る通信量を超え、速度低下が発生したとしても、接続数が基準を超えていなければ増設しない方針です。
この加入者網終端装置の混雑は、間違いなくNTTの問題となっています。
規制対象者や規制内容
niftyは「同じ設備を利用している方」に「著しく通信量が多いお客様」が居る場合、規制すると言っています。
著しく通信量が多い世帯が居た場合、上記のように全体の速度低下の原因だからです。
規制対象者は、この上記図で言えば、2世帯が対象となります。
同じ設備利用している方全体で規制がかかるわけではなく、通信量が多い2世帯のみです。
通信制限が入る対象に順番があり、通信量が多ければ多いほど、真っ先に通信制限対象になるわけです。
なお、具体的な通信速度の制御内容は記載されていません。
そのため、どの程度の速度に落ちるのかは実際になって見ないとわかりません。
今回の通信速度の制御によって、改善されるのか
実は似たような通信速度の制御を、OCNが既に行っています。
OCN、混雑時に大容量データを送受信するユーザーに通信制御実施へ
2016年3月に発表を行い、2016年6月1日に通信制御を行っています。
通信速度の制御の方法は、ほぼniftyと同じです。
しかし、結果は下記のとおりです。
今日のOCN光(1Gbps) pic.twitter.com/M9zDf2EbLF
— ナユタ (@nayuta_dqx) April 26, 2017
久々にスピード計ってみた〜
OCN光計測結果 pic.twitter.com/ABbe4mjjBS— 佐藤正 (@nehalem518) April 30, 2017
もちろんこの通信制御により、一部改善しているところもあるとは思います。
しかし、未だに1Mbps近いの速度でウンザリしているユーザーが多い状況です。
この状況は2015年後半から始まっており、規制が始まってしばらく立った2017年 も続いています。
また、加入者網終端装置の問題もあります。
今回の通信速度制御によって、niftyの速度低下問題が解決出来るものでは、決してありません。
IPv6接続通信では通信速度制御対象外 しかし…
nifty公式サイトに記載されている通信速度制御概要に記載されている内容に、以下のものがあります。
IPv6アドレスにてインターネット接続されている場合は、本通信速度制御の対象外です。
それならば、IPv6で接続すれば問題ないのでは考える方も居ると思います。
しかし、まずIPv6は対応機器である必要があります。
パソコンは、 サポートされているOS(Windows7、8.1、10)(Mac os)であれば、対応しています。
しかし、ゲーム機は最新であるPS4は対応しておらず、switchも未対応。
唯一XBOX Oneのみ対応している状況です。
また、Amazon stickやdtvターミナルも対応していません。
このように、パソコン以外の環境では、IPv6の対応状況が悪く、現実的ではありません。
niftyの通信速度の制御に対するまとめ
niftyの混雑の原因は
- 近所で分岐共有されている一部のユーザーの回線専有
- 混雑していてもNTTの加入者網終端装置の増設を行わない
今回のnifty通信速度の制御によって混雑緩和が期待される部分
- 近所で分岐共有されている一部のユーザーの回線専有に対して、通信速度を抑制制御を行う
ただし、速度低下の原因が別にあった場合、今回の施策は効果が全くない可能性があります。
事実同じような通信速度の制御を行ったOCN光は、 も速度低下に苦しんでいるユーザーがいます。
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