フレッツADSL ついにサービス終了が決定

「フレッツ光」提供エリアにおける「フレッツ・ADSL」の提供終了について

フレッツADSLのサービス終了時期が決定しました。

サービス終了日:2023年1月31日(火)

対象プランは、下記のようになります。

  • モアスペシャル
  • モア40
  • モア24
  • モア
  • 8Mプラン
  • 1.5Mプラン

何故フレッツADSLは終了に至ったのか

最大の原因は、関連物品の製造終了です。

既に随分前からADSL関連の関連物品は製造終了していますが、在庫はある程度確保していたようです。

ですが、こらら保守用の物品在庫が残り少なくなってきたようで、今後サービスを続けることが出来なくなる事情があるようです。

また、そもそも利用者が年々減少しているようで、今後も少なくなっている予測をNTT側が行っているようです。

そのため、フレッツADSLの終了を今回、決定したようです。

フレッツ光未提供エリアでは継続の可能性

フレッツ光が提供出来ている地域では、終了予定以降もADSL利用可能の可能性があるようです。

ただし、こちらも結局保守部品がある限りの提供のはずなので、何処まで利用できるかは未知数です。

保守部品がなくなって、フレッツADSLも提供終了し、フレッツ光も提供されていない地域が出てくる可能性も否定出来ません。

過疎地では固定インターネットが選択肢がなくなる場所も

実は現在でも、NTTは採算が取れない地域にはフレッツ光を提供拡大する気がない場所が数多くあります。

今後もこの方針は変わらないようです。

もし提供が出来る可能性があるとしたら、その地域の自治体から交付金が出る場合があり、そのお金を活用し、光ファイバー網を整備することが出来ます。

 

下記では、千葉県芝山町で実際に行った助成金活用による光回線提供です。

芝山町内全域に光ファイバー網を整備(芝山町公式サイト PDFファイル)

光ファイバー網整備に伴う費用が1.8億円。

事業費の3分の1を国 の通信基盤整備施策の交付金。

残り3分の2のうちのほとんどを地域活性化交付金に当て、光ファイバー網を整備したようです。

 

ただ、このような事業を過疎地すべての自治体が行う可能性はほぼありません。

  • 過疎地の自治体や住民の方は高齢の方が多く、インターネットに必要性を感じない住民も多い
  • 地域活性化交付金は使用出来る用途が色々あり、光ファイバー網整備より他の用途へ予算が流れる自治体が多い

 

このような地域では、まず光回線の整備は不可能となり、今後も光回線が使えるようになることはありません。

また、光ファイバー網未整備地域では、固定回線インターネットの生命線がフレッツADSLであり、提供が終了した場合、固定回線の選択肢がなくなることを意味します。

NTTは移行先としてフレッツ光を推奨 料金の高さに壁

提供終了を予告したNTTですが、フレッツ光を移行先として呼びかけています。

上記のように未提供問題があるフレッツ光ですが、ADSLユーザーからすると最大の問題点は料金の高さです。

例として、OCNの料金比較を行いました。

 OCN
月額基本料
フレッツ光利用料合計金額
ファミリータイプ(戸建て)1100円5000円6100円

フレッツ光の料金は、合計月額料金6100円はとなります。

 OCN ADSL
「フレッツ」
月額基本料
「フレッツ・
ADSL」利用料
モデムなど
レンタル料
合計金額
エントリー(1Mタイプ)  1200円1600円490円3290円

一方、ADSLは一番安いプランで3290円です。

(安さに魅力を感じているユーザーがADSLを利用している方が多いため、一番安いプランで比較)

このように、料金比較を行うと大体2倍の差額になります。

ADSLユーザーからすると、使い方は変わらず料金が倍になるのは、納得出来ないのではないでしょうか。

本来光をADSL並に安く提供出来たはずが…

現在も料金は高止まりのフレッツ光ですが、実は過去光回線を安く提供できる可能性がありました。

それは、フレッツ光の最大速度10bpsG化です。

フレッツ光の現在の最大速度は1Gbpsですが、2013年に10G化を実現するため、10G-EPONという技術を開発、実験を行っていました。

関連記事:NTTの10G-EPON 何故サービス開始されない?

関連リンク:NTTが「光」挽回へ 速度10倍の新装置、来年度にも実用化 (2013年 日経記事)

 

では、何故光回線を高速化=ADSL並に安く提供出来るのかと言うと

10G-EPONという技術は、高速化の他に各家庭の通信速度を自由に調節出来るのです。

現状使っているGE-PON(1Gbps光回線)では、各家庭の速度調整は一切出来ません。

10G-EPONであれば、可能であるため、速度差によってプランを設定し、速度が遅いプランでは月額料金を安く出来るわけです。

 

家庭によっては、速度がそこまで必要がない。

安く光回線を使いたい場合には、例えば最大速度10Gbpsプランではなく、最大速度500Mbpsプランで月額料金3000円で提供することも出来ました。

ですが、この2013年の日経記事以降、この話題は一切見なくなりました。

それ以降光回線の需要が少なくなり、設備投資をやめ、現状の設備のままフレッツ光を運用する形にしたのだと思われます。

(2015年開始のドコモ光登場により、需要が一気に増え、10G化しなかったため、混雑の原因ともなっています)

結果的に、光回線の低速プラン、低価格プランはなくなり、現状の高価格帯のまま維持されているのが、フレッツ光の現状です。