現状、総務省のドコモ光解禁は失敗としか言い様がない結果に。

企業向けの結果ではありますが、光回線の利用状況がNTTグループで64.7%と恐ろしいシェアとなってしまいました。

光サービス卸、NTTの強さ際立つ 「ドコモ光」シェア46.6%で首位

NTTが今年2月から提供を始めた企業向け光サービス卸の利用状況は、NTTドコモの「ドコモ光」が46.6%と半分近くを占めて首位だった。

2位の「OCN光」(NTTコミュニケーションズ)と合せて64.7%を占め、NTTグループの強さが際立った。総務省の調査で明らかになった。

半分以上のシュア 総務省完全の失策

今までNTTにはセット割りがなかったので、NTTがある程度のシェアを持つのは予想していました。

しかし、今回の調査結果ではまさかの半分以上と、明らかに行き過ぎたシェアを持ってしまいました。

今後中堅や小規模インターネットサービス会社は、かなりのダメージを追うのではないのでしょうか。

また、地方でほそぼそとサービスを行っている地方のケーブルインターネット会社も今後かなり厳しい経営を強いられそうです。

ドコモ光 発表時に対する各社反応

“脱法的行為”と指摘された「ドコモ光パック」に孫社長がコメント(外部リンク マイナビリンク)

NTT東西さんは、光ファイバーで7割以上のシェアを持っている。

もともと国が作った会社で、いまだに国が筆頭株主になっている会社。かつドコモさんは、日本の経済事業の中で、圧倒的最大のお客さんを有している。

そういう会社が優位的な立場を利用して、アンフェアな形でいわゆる一般の民業の競争環境に入り、競争を妨げるのはよくない。

それは日本の法律でも定められている。KDDIさんも強く反発しておられますね。

したがって、われわれとしては脱法行為が行われていないか注意深く見守り、皆で監視しながら管理していくべきであろうと思っている

NTTの回線を借りなくては行けないとはいえ、自社で光回線のサービスを提供出来るようになったSoftBank。

そのため、国が筆頭株主のNTTが優位な立場で競争を妨げることを危惧していましたが、反対まではしない態度をとっていました。

ただ、結果的にはシェア半分以上独占という結果になってしまいました。

注意深く見守るとの言葉を発したSoftBankの孫社長は、今後どのような動きをするのか注億したいところです。

「ドコモ光は脱法行為」「ドコモばかりのMVNO市場は健全じゃない」 KDDI田中社長がコメント

今回のNTTの動きを「脱法行為」だと表現した。

「これは一体何なんだろうというのが正直な感想。

透明性を担保しないといけないのに、このタイミングでこんな発表をするのはいかがなものかと思う。NTTの固定設備はボトルネック設備ということで、昔からの電話設備でできたネットワーク。

他事業者は接続という形でこれを使ってきたが、NTTは2020年に向けてこれを開放してイノベーションを起こそうとしていた。

だが、ふたを開けると案の定ドコモがセット割をやるためだけのものになっている」と怒りをぶつけた。

一方、KDDIの田中社長は、ドコモ光発表時、非常に憤りを感じるコメントを発しています。

KDDIはSoftBankとは違い、費用をかけ東京電力の光回線を買収。

その後、光回線を全国的に整備してサービスを提供している会社です。

そのため、多額の費用をかけた光回線を、突然のNTT規制緩和に競争を阻害されてしまう可能を感じ、憤りを感じてしまうのは仕方がない気がします。

今回の総務省の発表を受けて、KDDIはどのような対応をするのか。

また、田中社長の発言に注目です。

他社プロバイダ事業者にも大打撃

利用者が選ぶインターネット接続サービス(ISP)では、新規にサービスに参入したドコモが23.2%で一挙に首位に浮上した。

 ISP事業者を変更した人の集計だが、変更前はヤフーとNTTコミュニケーションズがともに15.9%で首位だったが、それぞれ14.6%と13.4%にやや後退。携帯電話トップシェアのドコモが固定・携帯のセット販売で強さを発揮した格好だ。

これはインターネットやプロバイダというものがよくわからないユーザーに対して、ドコモショップなどは複数あるプロバイダの選択肢から「ドコモnet」をオススメしているのが理由かと思われます。

ドコモ光は、今まで光回線を使っていなかったユーザーに対して、セット割引という魅力から光回線を利用してもらうきっかけを作る事ができるサービスです。

そのようなユーザーに対して、ドコモは自社のプロバイダを押してくる。

必然的にドコモのプロバイダであるドコモnetに加入する人が増えるのは、予想できることです。

この結果が、上記のようにプロバイダシェア23.2%を持ったものと思われます。

ハッキリ言って、このようなやり方は卑怯です。

窓口であるドコモショップで、自社プロバイダ押しなんてされてしまっては、他のプロバイダは為す術も有りません。

全くフェアではありません。

ドコモは、窓口でしっかり他社のプロバイダに対しても特徴などを説明し、ユーザーに本当の意味で選択肢を増やすよう努力するべきです。

このニュースに対してのTwitterでの反応は?

ほとんど上記のように、「やっぱりそうなるよね」という反応が大半でした。

他社とは圧倒的なシュアの違いがあるNTTがセット販売すれば、このようになるのは皆さん予想の範囲内だったということです。

ユーザー側が大切なのはシェアより快適さ ドコモ光の実態は

これまで説明した話は、全てユーザーのメリットには関係ありません。

シェアが増えたところで、ユーザーに対して割引があるわけではありません。

しかし、デメリットになる可能性はあります。

それが光回線の速度鈍足化です。

ユーザーが増えれば増えるほど、速度が遅くなるリスクが増えます。

事実、上記のように速度が遅いと嘆いているユーザーが居ます。

ドコモ光は1Gbps回線です。

docomo_1g

しかし、実際にドコモ光を引いてみると、実は10分1も速度が出ていないとなると、ユーザー側からすると落胆するしかありません。

今後もドコモ光はユーザー数を伸ばすと思われますが、その結果遅い回線にユーザーを押し込める自体になりつつあります。

急激なユーザー数増加は、多少の回線の増設工事では改善される保証もありませんし、ユーザー側からすると現状契約するのは非常にリスクが高い光回線なのかもしれません。