auひかり 10Gが2018年2月8日に発表されました。
その後、NURO光も新たなNURO光 10G/6Gサービスを発表しました。
今回、この新たなNURO光の10G光回線を解説していきます。
目次
当初始まったNURO光 10Gとは違う NURO光 新10G/6G
NURO光 10Gは、2015年6月1日からと随分早い段階でサービス展開されていました。
ですが、今回発表されたNURO光 新10G/6Gは、似たようなサービスですが、速度が違います。
2015年から始まったNURO光 10Gは
- ダウンロード速度は10Gbps
- アップロード速度は2.5Gbps
アップロード速度が10Gbpsではありませんでした。
一方、今回始まったNURO光 新10G/6Gは
- ダウンロード速度は10Gbps
- アップロード速度も10Gbps
となり、auひかり 10Gと同じ速度を実現しています。
新PON技術 XGS-PONで上り下り10Gを実現
初期の頃のNURO光 10Gに比べて速度が何故上がったのか。
それは、PONシステムが「XG-PON」から「XGS-PON」に変更されたためです。
PONシステムとは、光回線を複数のユーザーで共有システムです。
個人向けの光回線は、基地局から一本の光ファイバーで直接繋がっているわけはありません。
分岐、共有されて利用されています。
このPONシステムの種類によって、光回線の最大速度が変わってくるわけです。
今回、変更されたPONシステム「XGS-PON」は、XG-PONの後継技術です。
最終的な仕様が決定されたのが2017年10月と、NURO光 新10G/6Gでは、かなり新しい技術を採用したと言えます。
XGS-PONの仕様は、下記の通りです。
- 最大速度:上り下り共に10Gbps
- NURO光 2G(G-PON)と重畳可能
- NURO光 10G(XG-PON)と重畳可能
- G-PONかXGS-PONへの変更で、PINGが1msほど高速化される
重畳可能とは、同じ光ファイバーに異なる光信号を同時に載せられるため、異なるPONシステムが既に利用されていても、通信が可能になる技術です。
光波長多重通信(WDM)と呼ばれている技術で
- 仮にNURO光2G(G-PON)がとなりの家で利用されていたとしても
- 同じ光ファイバーを分岐利用して、自宅でNURO光 新10G/6Gが利用可能
つまり、新たに10G用の光ファイバーを用意する必要はなく、 NURO光(2G)が利用可能であれば、新10G/6Gが利用可能の開通が可能なわけです。
なお、auひかり 10Gでは、10G-EPONが採用されています(既存の最大速度1GのGE-PONとWDM可能のため)
当初予定がなかったXGS-PONシステム
INTERNET Watchのインタビューにソニーネットワークコミュニケーションズ(旧So-net)の山口琢也氏は、こう述べています。
“高速”へのこだわり、XG-PONによる「NURO 光 10G」提供のソニーネットワークコミュニケーションズに聞く
最後に今後の話については、「XGS-PONへは、ニーズがあればアップグレードできる状況にはなっている。ただそれをどうサービス化するかというのが現時点での課題。その先については具体的にどうこう、という話はまだない」(山口氏)という。
この記事は、2018年2月28日に公開されている記事ですが、恐らくインタビューはもっと前だと思います。
このインタビューを受けた時点では、まだXGS-PONをどうサービス化するのはかは、未定だったようです。
ですが、auひかり 10Gが発表されたため、そう悠長な話ではなくなったようです。
NURO光=国内 のイメージであり、実際にそれを売りにしており、一番の魅力です。
ですが、auひかり 10Gの登場により、 どころか2番手に落ち込む形になってしまいます。
元々サービス開始していたNURO光 10Gもありますが(XG-PONシステムの10G)、上りの速度が2.5Gbpsです。
上りが遅いのであれば、やはり ではありません。
そのため、So-netは悠長にサービス展開している場合ではなく、下りと上り両方とも10GであるXGS-PONのNURO 10Gを慌てて発表したものと思われます。
auひかかり 10G NURO光 10G(XGS-PON)共にエリアは狭い
auひかり 10Gのエリアは正直狭いです。
エリア検索をしてみましたが、エリア外のところが多いですし、Twitterでもエリア外だと嘆いている方が多いです。
NURO光 10Gも、サービス開始当初は恐らく似たような形になるものと思われます。
エリアは今後増えていきますが、NURO光とauひかりでは、エリア展開の仕方が異なります。
今後事業者側の設備機器を10Gに対応していくことで、10Gエリアが増えていきますが。
auひかりでは、KDDIが所有している光回線網でなければ、10Gは利用できません。
一部auひかりは、NTTの光回線網を借りて提供していますのが、この地域では10Gは今後も利用できません。
一方、NURO光は全てNTTの光回線網を借りて提供しています。
基本的に光回線網に空きがあれば(ダークファイバ)、何処でも利用可能なはずです。
そのため、 NURO光が提供されているエリアは、10G化は将来的には可能になるものと思われます。
エリア発表そのものは、2018年3月 では未発表です。
ネットワーク基盤事業部門ネットワーク部の足立あすな氏によれば、旧プランとは違い、関東の広い範囲でエリア展開される予定のようです。
実際のエリア確定情報は、4月上旬に公式サイトにて発表予定となっています。
NURO光 2G(G-PON)からの乗り換えは?
NURO光 2Gユーザーの乗り換えについては、検討中とのことです。
新 NURO光 10Gのサービス開始直後からの乗り換えは難しいかもしれませんが、将来的には必ず可能になるものと思われます。
なお、乗り換えの場合は、恐らく工事は必要なく、ONUの交換のみで完了するものと思われます。
旧NURO光 10G(XG-PON)は、どうなる?
旧NURO光 10G(XG-PON)のエリアは、 、東京都・神奈川県・静岡県・大阪府・兵庫県・奈良県となっています。
このうち、静岡県、大阪府、兵庫県、奈良県は、2018年1月月末からサービスが始まったばかりです。
サービスが始まって3ヶ月たたずに、新たな高速サービスを発表しているところから見ても、NURO光 新10G/6G(XGS-PON)は当初予定されていなかったものなのが、わかります。
では、これら旧NURO光 10Gエリアは今後どうなるのでしょうか。
恐らくですが、今後も現状のサービスをそのまま利用することは可能かと思われます。
前記した通り、XG-PONとXGS-PONは重畳可能です。
そのため、XG-PONを利用した光回線を残しておいたところで、XGS-PONの使用を妨げるものではありません。
旧NURO光 10Gエリアで、NURO光 新10G/6Gが利用可能になった場合は、そのままでは利用できません。
自宅内に設置される機器(ONU)は、XG-PONのみに対応したONUです。
XGS-PONにはもちろん対応していませんので、ONU交換が必要になるものと思われます。
なお、自宅内に通じている光ファイバー回線は、そのまま利用できますので、工事等は必要ありません。
月額料金も恐らく変更されると思われます。
新NURO光 10Gでは、10Gbpsが5743円、6Gbpsが5243円となっています。
この価格は、auひかり 10Gに対向した価格になっているはずです。
一方、旧プランでは6480円となっており、価格差が生じているため、恐らく旧プランも価格が下げられるものと思われます。
NURO光 10G/5G新プラン予約開始
NURO光公式サイトにて新プランの予約開始しています。
- 最大速度10Gbpsプラン (ダウンロード・アップロード共に同じ速度)
- 最大速度6GGbpsプラン(ダウンロード・アップロード共に同じ速度)
- サービス開始時期:2018年10月
- サービス開始当初は、電話サービスなし
- 無線LAN(Wi-Fi)の最大速度 1.7Gbps 無線規格11ac (2Gプランでは最大1.3Gbpsだった)
電話サービスは旧NURO光 10Gプランでもサービス開始当初はありませんでしたが、後日追加されているので、新プランでも追加されるものと思われます。
高速回線のNURO光を使ってみませんか
NURO光回線は、これだけの速度が出るポテンシャルを持っています。
インターネット混雑時間である21:30頃に計測しても、これだけ速度が出ます。
実際にゲーム(Sekiro)をダウンロードしたところ、1分41秒で完了しました。
下記記事では、速度測定中の動画やパケットロスがないかも掲載しています。
■NURO光の特徴
NURO光は、SONYグループであるSo-netが提供する独自光回線です
■さまざまなランキングで1位受賞のネット回線
■PS5実機での実測速度とNATタイプ
NURO光は、PS5でも高速回線で快適です。
NATタイプは、NURO光、PS5共にIPv6対応のためタイプ2で接続出来ています。
(NATタイプがタイプ2で接続出来る場合、対戦ゲームで快適にマッチング出来ます)
■NURO光をもっともお得に契約するコツは?
光回線は申し込み窓口によって、キャッシュバック等全く異なります。
お得な申し込み窓口を下記にて解説しています
(現在の特典は予告なく終了・変更させていただく場合があります。予めご了承ください)