2018年5月 NURO光 10G/6G 新プランの項目を追加
国内では初となるサービスが発表されました。
ついに個人向け光ファイバーサービスで、10Gbps回線が2015年6月1日から提供されることになりました。
このたび、「GPON」の次世代規格である「XG-PON(10Gigabit Capable Passive Optical Network)」を採用した、更に高速となる下り最大速度概ね10Gbps(*1)のサービスプラン「NURO 光 10G W」、「NURO 光 10G S」を個人宅向けに用意し、商用サービスを開始する運びとなりました。
2018年 NURO光 新10G/6Gプランの発表、予約開始
So-netが2018年3月に新たな光回線サービスを発表しました。
サービス名は「NURO光 10G/6G」
「上り/下り最大10Gbps」と「上り/下り最大6Gbps」の新プランを4月より受付開始(ソニー プレスリリース)
旧10Gプランとは違い、アップロード速度が引き上げられているのが最大の特徴です。
注意点として、 提供されている旧10Gプランとは
- 全く違うプラン扱い
- 料金が違う
- 提供エリアが異なる
- 公式サイトも旧プランと新プラン、別にある
- 新プランはサービス開始が
2018年10月以降2019年3月下旬に延期 旧プランはすぐに開通可能
と、正直現状わかりにくいので、注意が必要です。
2018年9月発表 新プラン「NURO光 10G/6G」のサービス開始が2019年に延期
予定通りであれば、10月からサービス開始予定だった新プラン「NURO光 10G/6G」ですが、延期になりました。
NUROの新10ギガ回線、サービス開始遅れ19年に(日経記事)
「NURO光 10Gs/6Gs」サービスにお申し込み中のお客さまへ ご提供開始時期のお知らせ (NURO光 公式)
公式より正式に発表された予定開始日は、2019年3月下旬になります
日経記事によると
- NURO光全体で、ユーザー当たりのトラフィック(データ通信量)が増加傾向
- 10G 新プランをサービス開始させても、バックボーンが足りない事態になりかねない
- バックボーンを増強中だが、10Gに備えて今以上に増強するために延期
とのことです。
この判断は、英断だと思います。
バックボーン不足で仮にNURO光 10Gをサービス開始させた場合、折角10Gを開通させたユーザーから「思ったより速度が出ないな」なんて思われる可能性があります。
そのような状況を避けるためにも、必ずバックボーン増強を行うべきですし、延期もやむなしだと思います。
目次
- 1 今まで一般的だった光ファイバー伝送方式は
- 2 今回「NURO 光 10G」で利用される「XG-PON」とは
- 3 提供エリア 対象住居は
- 4 ONUに要注意 提供エリアによって提供機種が変わります(リニューアル後変更)
- 5 「NURO光 10G S」はルーター機能なし 有線ポートも一つ
- 6 一方「NURO光 10G W」は全部盛り ONUさえあれば良し
- 7 10G対応周辺機器 NURO光10ギガサービスを利用する場合に必要なもの
- 8 BUFFALO製 10GLANアダプタ「LGY-PCIE-MG」
- 9 NURO光 10Gの申し込み方法は?
- 10 総評 現段階でのNURO10G は敷居が高い しかし一部の人にとっては朗報
今まで一般的だった光ファイバー伝送方式は
2013年4月から始まったNURO光では、光ファイバーの伝送方式に「GPON」を採用していました。
「GPON」は、上り1Gbps / 下り最大下り最大2Gbpsの速度で通信できる伝送方式です。(厳密に言えば2.5Gbpsとなります)
では、他社であるフレッツ光やドコモ光、au光では、どのような伝送方式なのでしょう。
上記のような光回線業者で利用されているのは、「GEPON」と呼ばれる伝送方式です。
速度は、NURO光より半分となる最大1Gbpsとなっています。
今回「NURO 光 10G」で利用される「XG-PON」とは
「NURO光 10G」では、下り最大速度10Gbps 上り最大速度2.5Gbpsとなる「XG-PON」が採用されました。
正式名称「10-Gigabit-capable passive optical network」
「XG-PON」はNURO光で元々利用されている「GPON」と波長が異なるため、同じ光ファイバー上でも重畳可能です。
そのため、「GPON」との相性がよく、「GPON」の次世代光ファイバー伝送方式と言われてます。
同じ10Gで通信可能な通信方式である「EPON」というものもあるのですが、NURO光で「EPON」ではなく、「XG-PON」が採用されたのは、それが理由です。
NURO光 新プラン 10G/6GのPONシステムは
[table id=72 /]10G旧プランではXG-PONでしたが、新プランではXGS-PONに変更されました。
その結果、最大2.5Gbpsから10Gbpsにアップロード速度が高速化されています。
また、XG-PONと同じく、NURO光 上り1Gbps / 下り最大下り最大2Gbpsプランで使用しているG-PONとの重端が可能。
技術的に言えば、G-PONとは波長配置が異なるため、同一の光ファイバー内でも共存することが可能です。
この仕様により、
周辺地域でNURO光上り1Gbps / 下り最大下り最大2Gbps
プラン契約者が居ても、XGS-PONが利用できないという状況にはなりません。
提供エリア 対象住居は
10ギガサービスリニューアルから、戸建てのみではなく5階以下の集合住宅も対象になりました。
、東京中心にエリアが広がっています。
東京以外では、神奈川での提供があります。
一方、その他のエリアでは今のところ10ギガサービスは提供されていません。
詳しいエリアは下記を参照し、御覧ください。
高速光回線インターネットサービス NURO 光 10G (公式サイト)
10Gのエリア拡大は、やはり2Gに比べて県全体ではなく、一部区内や市内のみとなっています。
2018年からサービスインとなりますが、2017年11月20日から公式サイトから事前申し込みも可能です。
NURO光 新プラン 10G/6Gのエリアは
旧プランとは完全に異なります。
そのため、旧プランに申し込めても新プランには申し込めない場合があり、その逆もあります。
新プラン申込みは、下記公式サイトから可能です。
ONUに要注意 提供エリアによって提供機種が変わります(リニューアル後変更)
2016年10月1日から10ギガサービスリニューアルに伴い、ONU(宅内回線終端装置)が一本化されます。
今まで住んでいる地域によってONUが違いましたが、恐らくルータ機能が付いているNURO 光 10G Wタイプになるかと思われます。
プランによってONU(光ファイバーに接続するための装置)が変わるようです。
しかし、プランを自由に選択することが 出来ません。
提供エリアによってプランが変わってしまうためです。
「NURO光 10G W」と「NURO光 10G S」、2つのプランがありますが、明らかに「NURO光 10G W」の方が機能は上です。
エリアによるプランの違いは下記リンクを参考(NURO光公式 PDFリンク)
http://www.nuro.jp/news/150601/10g_150601.pdf
「NURO光 10G S」はルーター機能なし 有線ポートも一つ
一番大きいのはルーター機能の有無です。
上記説明でもあるように、「NURO光 10G W」のONUにはルーター機能がついています。
そして、「NURO光 10G S」にはルーター機能が付いていません。
ルーター機能がない場合、複数台機器を接続することは不可能です。
個人で10Gルーター購入は現実的ではない
では、ルーター機能がないのであれば、別途購入すれば良いと考えるかもしれません。
しかし、 のところ10GBに対応しているルーターは、個人用ではありません。
そして、業務用ルーターは個人で買うのは厳しいお値段です。
一台デスクトップのみで10Gbpsを堪能するだけであれば、「NURO光 10G S」プランでも良いかもしれません。
しかし、現実としては厳しいとしか言いようがありません。
無線LAN機能もありませんので、ルーターを購入しない限り本当に一台のみ利用前提になってしまいます。
元々10Gルーターがある環境ならともかく、これから10G環境を構築しようと思う方は、「NURO光 10G S」プランしか選べない場合はオススメしません。
一方「NURO光 10G W」は全部盛り ONUさえあれば良し
対照的に「NURO光 10G W」のONUは、全て使いたいものを網羅しています。
ルーター機能も、もちろんありますので、NURO光のONU単体で複数台機器を接続可能。
無線LANは 最新である「IEEE802.11ac」に対応
10ギガである有線ポートが一つあり、その他1G有線ポートも3つ備えています。
10ギガの有線ポートが4つあれば最高だったでしょうが、コスト的に無理だったのでしょう。
10ギガ有線ポートを使い、一台のパソコンをインターネットを10ギガ化することが可能です。
もちろん別途10ギガハブを購入して、ONUの10ギガ対応有線ポートにハブを接続すれば複数台10ギガでインターネットに接続可能です。
ただし、 10ギガ対応個人用ハブは販売されていません。
業務用になるため、購入費用が高いため注意が必要です。(下記にて紹介)
10G対応周辺機器 NURO光10ギガサービスを利用する場合に必要なもの
NURO光 10Gを導入するのであれば、最低限必要な物はCAT7対応のLANケーブル。
そして、10ギガ対応LANボードです。
1台のデスクトップPCを10G化したいのであれば、この2種類あれば問題ありません。
なお、基本的にLANボードはデスクトップ用です。
ノートPC用のLANボードは存在しませんし、USB接続型の10G対応のUSBLANは存在しません。
10G対応LANボードは消費電力がそれなりあり、小型化してUSB接続出来るようにまでは、まだ時間がかかるようです。
ハブに関しては、10Gを複数台接続するのみに必要です。
ルータに関しては、10ギガサービスリニューアル化に伴い、2016年10月1日からは標準でルータ機能が付いたONUになりました。
そのため、複数台繋げる場合はハブのみ購入すれば接続出来ます。
10ギガ対応ハブの選択肢 ほぼなし
あくまでも複数台接続機器を10ギガを繋ぐことを前提ですが。
もし10ギガハブが必要な場合、下記の製品がオススメです。
製品名「XS708E-200AJS」10Gbase-T 8ポートの製品です。
NETGEAR レイヤー2スイッチングハブ 10ギガビット8ポート/VLAN QoS IGMP LAG/ラックマウント型/無償永久保証 XS708E-200AJS (Amazon)
Webで製品登録すれば無償永久保証となります。
しかし、永久保証を考慮しても、7万円という価格は 売られている個人用ハブに比べて高いです。
高いのですが、これでも10ギガハブとしては一番安いハブです。
その他となりますと、一気に値段が30万円近くに跳ね上がります。
今後10ギガが普及し、少しずつ個人向けの10ギガハブの需要が増えるかもしれません。
そうなっていけば、いずれ個人向けの安価なハブが増える可能性が出てくると思われます。
10ギガ対応LANボードの選択肢 そしてその性能は
パソコン側も10ギガに対応させなくてはいけません。
標準でパソコンに使われているLAN接続端子は、1ギガ対応までです。
10ギガ対応のLANが付いている可能性は、ほぼゼロです。
そのためそのまま接続しても、10ギガで接続することは出来ません。
2012年発売の10GBASE-T対応、LANボードです。
もどうやら現役で売られているようです。
信頼のIntel製なので、選択肢としては一番優秀かと思われます。
値段もNURO光10ギガサービスが開始された年では、5万円でしたが、Amazonで25000円程度で売られているようです
intel X540-T2 (Amazon)
では、その10ギガのイーサネットボードの実際の性能は、どんなものなのか。
は販売されていませんが、2009年に販売された「Intel 10Gbps LANカード E10G41AT2」のレビューに実際に使った実測が記載されていました。
投稿者 machin氏のレビュー
Crystal Disk Mark Ver. 3.0
1,000MBRead
-Seq: 476.3MB/s
-512k: 442.9MB/s
-4k: 16.23MB/s
-4kQD32: 329.5MB/sWrite
-Seq: 831.4MB/s
-512k: 746.9MB/s
-4k: 16.19MB/s
-4kQD32: 354.0MB/s
当時は10ギガ光回線なんてありませんので、PC同時の直結での接続テスト結果ではありますが。
この結果は、SSDの読み込み、書き込みと同程度か、凌駕している結果を表しています。
如何に10ギガという環境が速いかを証明してくれるような速度ですね。
もしNURO光 10Gがあれば、その環境をインターネット接続で実現出来るわけです。
何キロも離れた場所からお互いにNURO光 10Gで繋ぎ、SSD並みの速度でファイルのやりとりを行うことも可能になります。
玄人志向から10Gbps対応LANボードが発売
ついに玄人志向からも、18,000円程度で買える10GbpsLANボードが発売されました。
発売日は2016年1月23日。型番は「GbEX-PCIE」となります。
接続方式はPCI-Express(x4)で対応LANケーブルはカテゴリー6aです。
10Gbps対応LANボードは熱を結構持つらしく、ヒートシンクが付いています。
今までLANボードだけで5万と非常に高い値段でありましたが、今回玄人志向が比較的安価な製品を出てきました。
今後他のメーカーからも10Gbps対応LANボードが発売されれば、全体の値段も少しずつ下がっていくかもしれません。
玄人志向 ネットワークカード GigabitEthernetボード PCI-Express用 10GBASE-T Ethernetポート 増設ボード GBEX-PCIE (Amazon)
ASUSから比較的安価な10G対応LANボード「XG-C100C」
発売日:2017年12月 8日のASUS製、10G対応LANボードです。
玄人志向のもより大きなヒートシンクがついているのが特徴です。
値段は13,000円程度と玄人志向のもより、安価になっています。
ビルトインQoSテクノロジーを利用しており、ゲームパケット(ゲームに対する通信)を優先的に処理されます。
そのため、ゲームの応答速度がより高速化されます。
安いためか、非常に人気らしく、品切れになっているところもあるようです。
ASUS 10Gネットワークアダプタ PCI-Ex4カード XG-C100C (Amazon)
BUFFALO製 10GLANアダプタ「LGY-PCIE-MG」
LGY-PCIE-MG(メーカーページ)
製品自体は2017年頃に発売されていた製品です。
ですが、2019年12月4日に定価が値下げされ(値下げ前までは27,000円で販売)
Amazonで 、14,000円程度で販売されています。
転送速度:1000Mbps(1000BASE-T)、2.5Gbps(2.5GBASE-T)、5Gbps(5GBASE-T)、10Gbps(10GBASE-T)
保証は1年ですが、Amazonであれば3年保証(自然故障対応) に対応しています(追加料金650円)
1GLANアダプタと違い、10GLANアダプタは非常に熱を持つため、延長保証はあったほうが良いと思います。
LANケーブルは選択肢豊富
ルーターとは違い、 も一般的に比較的安価で売られています。
カテゴリー6aとカテゴリー7のLANケーブルが、10ギガ対応LANケーブルとなります。
ただし、カテゴリー7はアースをつける必要があるため、おすすめしません。
買うべきLANケーブルは、カテゴリー6a規格です。
下記の製品であれば、10G環境でも問題なく速度が出るはずです。
バッファロー製 型番「BSLS6AFU100BK」 カテゴリー6a 10G対応LANケーブル
iBUFFALO ツメの折れないLANケーブル UTP Cat6a ストレート フラットタイプ 10m ブラック BSLS6AFU100BK (Amazon)
iBUFFALO ツメの折れないLANケーブル UTP Cat6a ストレート フラットタイプ 3m ブラック BSLS6AFU30BK (Amazon)
3mで400円 。10mでは800円程度で売っています。ただし、家電量販店ですと、価格が2倍程度に変わってきます。
なお、10ギガ対応ケーブルは、「NURO光 10G」や家庭内LANが10ギガ対応可しているのみに購入を推奨します。
10ギガ環境でない限り、1ギガ対応のLANケーブルとの速度差はほぼありません。
しかし、実態として10ギガ環境が一般的ではない でも、如何にも速度が出ます的なキャッチコピーで売られています。
メーカーとしては、付加価値を付けて高く売りたいだけのようなので、必要性がない限り手を出さないほうが無難です。
仮に 提供されている「NURO光 上り1Gbps / 下り最大下り最大2Gbps」に利用しても、速度が上がることは基本的にありません。(誤差の範囲)
対応ケーブルであるカテゴリ5Eか、カテゴリ6であれば、1ギガビット環境に対応可能です。
NURO光 10Gの申し込み方法は?
始まった当初は電話のみでしたが、Webからの申込みも開始されました。
高速光回線インターネットサービス NURO 光 10G (公式HP)
10ギガサービスリニューアル後は、10月1日からノジマ店舗でも申込み受付が始まるようです。
また、秋葉原にあるマウスコンピューターが運営する G-Tuneでも、店頭特設ブース設置され、申込み受付も行うようです。
Garage 秋葉原店 (ゲーミングPCを専門的に扱いパソコンショップ)
なお、やはりキャッシュバックの情報はないようです。
基本的にNURO 光 10Gにはキャッシュバックはないのが濃厚のようです。
NURO光 新プラン 10G/6Gの申込み方法
下記公式サイトから申込み可能です。
ただし、サービス開始は2018年10月以降となるため、予約という扱いです。
すぐにNURO光の10ギガ回線を使いたいのであれば、旧プランに申し込んだ方が良いでしょう。
総評 現段階でのNURO10G は敷居が高い しかし一部の人にとっては朗報
世界でも類を見ない個人向け10ギガ回線サービスを始めたNURO光
いつも大容量のデータを送っているが、現状の光ファイバーに物足りない方。
10ギガ回線に明確な利用目的がある方には、非常に魅力的なサービスだと思います。
月額料金9,800円は光回線としては高額ですが、SSD並みの速度をインターネット経由でやりとり出来ることを考えると、安いと思える方もいると思います。
しかし、一方で現状、導入するには敷居が高いです。
一台のデスクトップパソコンを10G化するだけでも、LANボードの追加投資に5万円必要など、初期費用が随分かかってしまいます。
これだけでも、試しに10Gを堪能したいなんて思う個人の方には厳しい条件かと思います。
高速回線のNURO光を使ってみませんか
NURO光回線は、これだけの速度が出るポテンシャルを持っています。
インターネット混雑時間である21:30頃に計測しても、これだけ速度が出ます。
実際にゲーム(Sekiro)をダウンロードしたところ、1分41秒で完了しました。
下記記事では、速度測定中の動画やパケットロスがないかも掲載しています。
■NURO光の特徴
NURO光は、SONYグループであるSo-netが提供する独自光回線です
■さまざまなランキングで1位受賞のネット回線
■PS5実機での実測速度とNATタイプ
NURO光は、PS5でも高速回線で快適です。
NATタイプは、NURO光、PS5共にIPv6対応のためタイプ2で接続出来ています。
(NATタイプがタイプ2で接続出来る場合、対戦ゲームで快適にマッチング出来ます)
■NURO光をもっともお得に契約するコツは?
光回線は申し込み窓口によって、キャッシュバック等全く異なります。
お得な申し込み窓口を下記にて解説しています
(現在の特典は予告なく終了・変更させていただく場合があります。予めご了承ください)